平成27年7月3日(金)に、鷺山青少年育成市民会議主催でミニ集会が開催されました。
今年は、東海学院大学短期大学部 三羽 佐和子先生をお招きして「子どもを上手くほめて育てる方法」~お子さんのサインがわかりますか?~と題して、親と子どもの接し方、子どもの心の表現についてお話を頂きました。
三羽先生は、以前岐阜市立岐阜北幼稚園に勤務されていた経験もあり、この鷺山から通う子ども達もたくさん見守ってきた経験をお持ちだそうです。そんなこともあり、この鷺山のことを懐かしくお持って頂きながらお話を頂きました。
ミニ集会のお話では、
①話題となっている気になる子どもの姿
②愛されたいと願い続けている子どもたち
③子どもの気持ちを理解し、信頼関係を~子どものサインをみのがさないんで~
④上手なほめ方・しかり方
⑤一人の仁kナックを持った人間として子どもを尊び、そして愛そう
という5つの視点からお話を頂きました。
子ども達は親から愛されたいと願い続けているものであり、そのために親に対して様々な「サイン」を出しているとお話を頂きました。それが、言葉なのか、口調なのか、態度なのか・・・・そのサインは本当に様々なあります。
三羽先生もご自身の子育て経験、幼児教育での経験を踏まえて様々なサインの出し方について紹介を頂きました。今思えば、その一つ一つが思い当たる節があるようなことばかりでした。
「何かいつもと違うなぁ」という子ども達が出すサインを如何にして見逃さないか。これが本当に重要である実感させられるお話でした。
また、「ほめる、叱るという子どものしつけ」についても、どの親御さんも悩んでいるのではないでしょうか。
三羽先生の上手なほめ方の工夫として、以下の3点を示して頂きました。
①苦手なところで少しでも良い面が見られたり、取り組んでみようとする意欲が見られたら、すかさずほめる。
②本人が努力している部分を知ってほしい。わからないときは本人に聞けばよい。
③本人が得意なところや、得意になっているときにほめる。
一方叱り方のコツとしては、以下の5点を示して頂きました。
①長叱りをしない。前のことを持ち出さない。
②親の気分や感情的になって叱らない。
③人(兄弟、近所の子ども、友達等)と比べない。
④理由がわからない叱り方をしない。
⑤その場で叱る。
皆さんは、ご家庭でのほめ方、叱り方を振り返ってみていかがでしょうか?ハッと思わされることがありませんか。
三羽先生からは、講話の最後にドロシー・ロー・ノルト博士の言葉を締めくくりにご紹介を頂きました。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは自分を好きになる。
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
どの言葉も本当に子ども達への想いが詰まった言葉でした。いつまでもこの言葉を忘れないよう、子ども達を接していきたいと思います。
三羽先生からお話を頂いた後、青山中学校の宮部教頭先生、鷺山小学校の奥田校長先生から、学校での子ども達の様子についてもお話を頂けました。
なお、今回のミニ集会では、公民館の1階和室を活用した育児スペースも開設されました。保護者の方も講師の方のお話をじっくり聞くことが出来たのではないでしょうか!