平成27年6月20日(土)に鷺山子ども会育成会と鷺山小学校PTAが合同で救急救命講習に取り組みました。
子ども会育成会では、子ども会長等の保護者32名、インリーダー活動に取り組んでいる児童34名と共に救急救命講習を行いました。鷺山小学校PTAからは、保健体育委員会に所属する保護者と6年生の保護者の方28名が参加されました。
鷺山小学校PTAの参加者は、この夏のプール開放に向けて万が一の事故に備えて熱心に講習に取り組まれていました。
講習に使ったのは、心臓蘇生トレーニングキット「あっぱくんライト」です。ピンク色のハート型のトレーニングキットを使って、胸骨圧迫による心臓マッサージのトレーニングを行いました。
講習には、岐阜北消防署から救急隊員が4名お越しくださり、詳しく説明をしてくださいました。
胸骨圧迫による心臓マッサージって何をおこなうのか?よくわからない児童にもわかりやすく説明をしてくださいました。
心臓発作等でなくなる方が年間どの程度お見えになるかご存じですか?年間6万人も亡くなるそうです。小学生も年間50名程度亡くなるそうです。
岐阜市でも昨年20,249件の救急出動があったそうです。その中で、400件の心臓発作、心停止等の出動があり、そのうち6名の方が現在社会復帰をされているそうです。
より多くの皆さんが社会復帰を果たすためには、周りの皆さんの協力が必要不可欠です。
岐阜市では、15台の救急車が稼働しており、救急車が到着するまでに平均で6分24秒かかるそうです。
その救急車が到着するまでの約6分間をいかにして周りの皆さんで心臓マッサージ等蘇生を試みることができるかがその人の命を救えるかどうかに大きく影響します。
訓練では、次のようなポイントを教えてもらいました。
①1分間に100回のペースで胸骨圧迫を行う。
②救急車が到着するまで絶え間なく胸骨圧迫をするために、協力者をできる限り多く集めて交代しながら実施する。
③少なくても5cmは沈み込むように圧迫を行う。そのためには、手のひらを重ね合わせて、肘をしっかり伸ばして真上から圧迫する。
④人工呼吸ができなければ、胸骨圧迫のみでもよいので、継続して続けていく。
⑤AEDを探してもらうこと、119番通報をすることを周りの人にいち早く協力を求める。AEDが近くで見つからなかった場合は戻ってきてもらって、胸骨圧迫に協力してもらう。
⑥救助する人は自分の身は自分で守る。助ける人の周りに危険が無いか確認してから救助を開始する。
そのほかにもいろいろ教えてもらいました。なお、心肺蘇生の方法については、こちら(PDFファイル)を参考にしてください。
そのほかにも、119番通報をする際は、固定電話から通報すると、通報した場所がいち早く判明するため、救急車が駆けつける場所がわかりやすいというメリットがあります。
講習の最後には、普通救急救命講習に使用している人形を使って、胸骨圧迫とAEDの使用方法について体験してもらいました。多くのインリーダー生が立候補してくれたのですが、代表して3名の児童に実践してもらいました。
いざという時にこのような講習を受けておくことで、人の命を救える可能性が高くなります。そんな場面に出くわさないのが一番なのですが、もしそのような場面に直面した際には、迷わず胸骨圧迫を実施して、命の灯火を守っていくことができればと思います。