平成２６年１２月２０日(土)に鷺山公民館にて人権教育講座が開催されました。

朝から多くの皆さんがご来場頂き、受付では今回の人権教育講話のテーマに合わせて、コンペイトーも頂きました。

奥田校長先生がお話をされることもあり、たくさんの小学校の児童も参加してくれました。

今年の人権教育講座では、核家族化、人の繋がりの希薄化、互助に対する考え方の変化などに焦点を当てた人権啓発ビデオ『桃香の自由帳』の鑑賞と、昨年に引き続き講話を頂くことになった鷺山小学校　学校長の奥田悟先生のお話を伺いました。

『桃香の自由帳』では、主人公の女の子　桃香ちゃんの視点から、社会の様々な課題を実感させられるものでした。人との繋がりを持つことを煩わしく感じる大人達、人の噂話だけで他人を判断してしまいその人の本質を理解しない大人達、桃香ちゃんの一つ一つ感じていく疑問が、私たち大人の社会の歪みを考えさせられるものになっていました。

ビデオ鑑賞を終えると、奥田先生のお話が始まりました。奥田先生の語り口は本当に暖かく、来場者の皆さんの心に染み渡るものでした。

鷺山小学校での活動で、地域の皆さんが子ども達をいかに支えてくれているのか紹介してくださいました。その繋がりを感じる活動のすべてが鷺山の子ども達にとって、人権を学ぶ機会になっているようです。

また、「無病息災」という言葉がありますが、なかなかそういうわけにはいかない現実。誰もが何かしらの悩みや不調を感じながらも元気に過ごしていけるようにと「一病息災」でいいのではないかというお話も頂きました。

その他にも奥田先生の児童自立支援施設「わかあゆ学園」での勤務で感じられたことについても紹介頂きました。様々な状況の中でわかあゆ学園に通うことになった子ども達を「育て直す」中で子ども達の良さを引き出す先生方のアプローチが印象的でした。

昨年披露して頂いたやなせたかしさんのアンパンマンの歌を今年もギターを弾きながら歌って頂けました。

アンパンマンの歌に込められたやなせたかしさんの平和への想い、その想いと共に先生の歌声を噛み締めていきました。

奥田先生が培ってこられた『人への想い』については、年度末に発効するふれあい鷺山で執筆を頂く予定です。楽しみにしてください。