平成29年5月21日(日)に岐阜市長良雄総地先 長良川右岸河川敷(鵜飼大橋下流)にて、平成29年度 第50回岐阜市水防連合演習が開催されました。
この日は、日中の気温が30℃を超える非常に暑い日差しの中、演習が実施されました。
演習冒頭では、細江茂光岐阜市長及び副市長による観閲が行われ、岐阜市水防協会長の案内で、参加されてた水防団の様子を確認されました。
観閲終了後、いよいよ水防演習の開始です。台風上陸に伴う連日の降雨により、長良川の水位が上昇し水防活動が必要になることを想定して実戦訓練が行われました。
まずはじめに取りかかったのが、水防活動に使用する土のう拵えです。岐阜市の水防活動では、「しおり結び」という結束方法を活用して、土のうを拵えることが全国的にも注目されています。鷺山水防団の団員も手際よく土のう拵えをされていました。
毎年水防連合演習に参加している岐阜市立三輪中学校、東長良中学校の生徒も、水防団長OBで構成されている「岐阜市水防しおり会」のメンバーから指導を受けて、土のう拵えにチャレンジしていました。
鷺山水防団顧問(前団長)及び鷺山まちづくり協議会代表の川嶋武雄さんも、生徒に土のう拵えの指導を行っておられました。
また、中学生が水防連合演習に取り組んでいる姿を、岐阜市立長良小学校の児童が見学にも来ていました。
本年度の訓練では、岐阜市北消防団鷺山分団も当番団として、水防連合演習に参加し、ポンプ車にて警戒活動を行う任務に従事されていました。
水防連合演習最終盤には、鷺山水防団の出番がやってきました。複数の杭と多数の土のうを使用して堤防を補強する「杭打ち積み土のう工」を実践されていました。非常に固く締め固められた堤防に、団員が協力として杭打ち作業、結束作業、土のう積み作業を行って、工法を完成させていました。
水防演習の最後には、中洲に取り残された要救助者を、岐阜県防災航空センターの防災ヘリコプター「若鮎Ⅰ」で救助する訓練が行われました。今回の訓練では、この防災ヘリコプターに第3団体長を務められた鷺山水防団長の粥川誠二さんが搭乗されました。
このほかにも、国土交通省からは、発災時に使用する特殊車両の展示や、長良川ではよく見られる特殊堤の上に土のうを設置する工法の展示もされていました。
この日の演習には、鷺山自治会連合会や鷺山女性防火クラブのメンバーも激励に来場されていました。
この様な日頃の訓練がいざという時に活かされるのだと実感する一日となりました。鷺山水防団の皆さん、当番団で参加された岐阜市北消防団鷺山分団の皆さん、本当にお疲れ様でした。