平成26年5月31日、6月1日に、鷺山自治会連合会関係者が滋賀県大津市にある若葉町自治会「福祉をすすめる会」の住民流・地域福祉活動について研修視察に行きました。
視察では次のような話を伺うことができました。
この若葉町自治会は、昭和49年4月にわずか13世帯で発足し、JR湖西線の開通で通勤圏が拡大し県外より多くの方が移り住み、現在では346世帯(自治会員数942名)と大きく成長した町です。この町には、集会場がなく滋賀県に何年もかけた陳情で土地を確保し自治会費により現在の集会所が完成したことにより、ここを拠点とし福祉と防災事業に力を入れて取組むこととなりました。
福祉事業を地道に継続していくためには、一年任期の自治会役員の職務にするのではなく、「出来る人たち」が「自分に出来ること」を持ち寄って、ボランティアで活動するのが望ましいと考え、2001年に『福祉をすすめる会』を発足し活動が始まった。2006年、この活動が自治会に根付いたことから、親しみやすい【ビアンネ】と改名しました。
名前の由来は、福祉・満足感・幸福感などの意味を持つフランス語のビアンネトールから来ている。
主な活動内容は、
(1)ふれあい活動 毎週木曜日(午後1~午後5時)をふれあい活動日と定め、自治会集会所を開放して活動している。参加費は無料で、お茶・コーヒー・おやつ・そして笑顔のサービス付きです。
(2)お助け活動 ふれあいホットライン(携帯電話)を開設し、緊急時や困った時にいつでも誰でも利用できるように携帯の電話番号がシールに印刷し全世帯に配布してある。ふれあいホットラインは、携帯電話は、ボランティアの交代制ではなくリーダーとサブリーダーの男女2名が常に持っている。
この他の活動も活発に行われ、これらを通じて顔見知りになり、仲間ができ、地域活動やレクリエーションなどに気軽に参加できるようになり、若葉町自治会に愛着が持てるようになってきています。
「近所づきあい=助け合い」・「お互い様」の精神があってこそ本当の「地域」と呼べるのではないでしょうか。