平成28年9月24日(土)に鷺山公民館にて、健康講座の第2弾 上手な年の重ね方が開催されました。
2階ホールでの講座が開催される前には、血圧と骨密度の測定コーナーが設けられ、多くの方がご自身の血圧と骨密度を計測されていました。
年齢に応じた骨密度が保たれているのかすぐに検査結果が出て、非常に分かりやすかったです。
その後、健康講座では、岐阜市地域包括支援センター北部の露武尊さんと岐阜市北部ふれあい保健センターの犬飼さんをお招きし、講話を頂きました。
まずはじめに、露武尊さんから「日々の生活をふり返りましょう」と題して、チェックリストを使いながら、それぞれが介護を必要としない生活を送れているのか確認していきました。
チェックの項目は多岐に亘り、日常生活のこと、日々の運動のこと、栄養状態、人との交流、認知症の兆候、鬱の兆候について確認していきました。
栄養状態では、BMIという数値をみんなで計算して確認をしました。
BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。BMI=22が非常に理想的な体重であり、BMIが18を下回るようだと「低体重」となります。
一方、BMIが25を超えると「肥満」と判断されます。
ホワイトボードに書かれている数値は、BMI=18の時の身長と体重を記載されています。「左が身長」、「右が体重」になります。ご自身の身長に対して体重が下回っている方は、栄養状態を改善していく必要があります。
プログラムにはなかったのですが、急遽、筋トレクラブの河合さんにご指導を頂きながら、座ったままでも出来る軽い運動を行いました。
急に負荷の強い運動をすると肉離れ等怪我になるもとです。日頃から体を動かす習慣を持つことの重要性を教えて頂きました。
犬飼さんからは「セルフケアの方法をみつけましょう」と題して、日々の生活の中で要介護にならないためのポイントを教えて頂きました。
皆さんは、「フレイル」という言葉を聞かれたことはありますでしょうか?
フレイルとは、高齢者の方が注意すべき「筋力と心身の活力が低下した状態」「要介護状態になる前の虚弱な状態」のことを言います。
①力が弱くなった(握力の低下)
②活動量の低下(不活発)
③歩く速さが遅くなった
④疲れやすくなった
⑤体重が低下してきた
という現象が複数見られる方は、フレイルの状態にあるかもしれないと注意が必要です。
フレイルを予防するためのポイントは「運動」と「食事」になります。
日々の生活の中で、ウォーキングやストレッチ、筋肉トレーニングを行ったり、タンパク質、脂質、炭水化物等バランスのとれた食事を心がけていくことが重要です。
この日は、自宅でも簡単にできる筋肉トレーニングとして、片足立ちのフラミンゴ運動を体験しました。
転倒しないように、椅子や机に手を添えながら、片足を挙げた状態で1分間維持します。その後反対側の足でも同じように行いました。
この運動、やってみるとなかなかきつく、非常にいい負荷が体にかかりました。ウォーキングだと50分程度の負荷が与えられるそうです。
また、呼吸一つでも、胸式呼吸と腹式呼吸を意識して行うことで、肺機能をはじめとした内臓の運動に繋がるので、意識して行うことも重要です。
心の健康の面からは、如何に社会とふれあう機会があるかが、重要なポイントになります。友人とのお出かけ、お話など外に出て人との交流を楽しむことは、心の健康、脳の活性化に繋がります。
要介護にならないための生活を行うためにも、
①規則正しい生活をする
②定期的に運動をする
③バランスの良い食事をする
④社会活動に参加する
⑤笑顔でリラックスした時間を過ごす
⑥薬や健康食品に頼りすぎない
⑦かかりつけ医をもつ
といった健康管理のポイントを押さえておくことが重要になります。
皆さんもフレイルにならないように、自身の生活習慣を振り返ってみませんか!