平成28年3月24日(木)に健康相談が開催されました。健康相談では、毎回保健師による健康についての相談、血圧測定、尿検査が行われます。日頃の皆さんの体の調子を見るには非常に良い機会になっています。
それと共に、毎回テーマ毎の健康セミナーも開催されます。
3月のテーマは、「慢性腎臓病(CKD)を予防しましょう」です。
腎臓病は「新たな国民病」と言われ、8人に1人がかかっていると言われています。慢性腎臓病で病状が悪化すると腎透析治療になったり、食事制限を強いられたり、医療費が高額となるため日常生活が大きく変化します。
あまり知られていない腎臓のことをこの機会に知ってほしいと思います。
腎臓の特徴は、そらまめの形をした、握りこぶしくらいの大きさの臓器になります。腰のあたりに左右対称に位置しています。
1分間に浴槽1杯分程(150L)ほどの血液をろ過し、尿にしています。
腎臓の働きとしては、
①塩分や不要なものの排泄
②血圧の調節
③血液を作るのを促すホルモンを出す
④体の中の水分や体液のバランスを調節
⑤カルシウムの吸収を助ける
⑥ビタミンDを作る
など、非常に多くの役割を担っています。
このうち腎透析で補えるのは、不要なものを体外に出す役割のみですから、基本的に、腎臓の代わりはできないので、日頃からの養生が重要です。
腎臓を補う生活習慣としては、以下のことに注意を払うことが重要です。
- バランスのよい食生活 塩分・脂質のとりすぎに気を付ける
- 余分な薬(サプリメント)は飲まない
- 早寝、早起き、風邪をひかないように
- 体を清潔に保つ
- 適度な運動
- 排尿を我慢しない
- アルコールはほどほどに、禁煙
腎臓の異常の早期発見のためには、尿たんぱく・血清クレアチニン・eGFRの状況を確認することが大切です。