平成28年3月5日(土)に、公民館講座 『鷺山の歴史シリーズ⑳』鷺山遺跡群発掘調査報告会 「鷺山の歴史ミステリーに迫る ~東山道と鷺山館のこと~」が開催されました。
今回の調査報告会で、20回目を迎えるにあたり、岐阜市教育委員会社会教育課から内堀信雄課長と高木晃さんをお招きし、鷺山の歴史ミステリーに迫っていただきました。
高木さんからは発掘調査の結果を踏まえた古代史の観点から鷺山を紹介頂きました。
鷺山遺跡群の発掘調査は、平成11年から開始され、15年間実施されました。その調査に携わった方は延べ2万人を超えているそうです。
遺跡発掘調査では、鷺山周辺を抜けていると考えられている「東山道」の跡が見つかるのでは!と調査が進められました。
結果的には、決定的な東山道の跡を示す遺跡は確認出来なかったそうですが、『仙道』『先道』という各所ある地名や土地の起伏など微地形から推定される状況を考えると、限りなく鷺山周辺を東山道が通過していたのではないか!とお話をしてくださいました。
もしかしたら、東山道の跡は、現在の岐阜県道78号線岐阜大野線の下にあるのではないかという仮説も紹介頂きました。
内堀課長からは、戦国時代の鷺山周辺の状況について様々な知見を交えて紹介を頂きました。
美濃を治めていた土岐氏と斎藤一族との関係、土岐頼芸の生涯、山県市の大桑城と鷺山城との共通するポイントなどから、鷺山城に斎藤道三や濃姫が暮らしていた可能性について語って頂きました。
発掘調査等で、鷺山城に道三が暮らしていたことを示す木簡など出てくれば!間違いなく文化財に指定される逸品!という夢のあるお話も飛び出しました!
今後、新たな知見が加わって、鷺山城のミステリーが明らかになっていけばいいですね!