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令和6年能登半島地震救助活動報告会が開催されました。

令和6年3月3日(日)に、鷺山公民館にて、令和6年能登半島地震発生直後に取り組まれた岐阜市消防本部の救助活動の概要報告並びにそこから見えてきた今後の防災対策について、岐阜北消防署の山田 俊彦 署長から報告を頂く機会を設けました。

この日は、鷺山自治会連合会の役員、岐阜市北消防団鷺山分団、鷺山水防団の団員、鷺山女性防火クラブの役員が参加し、今後の防災対策のためにお話を伺いました。

岐阜市消防本部は、令和6年1月1日16時10分に地震が発生した後、速やかに災害現場の救助活動に向かうために様々な資機材、車両の準備を整え、地震発生後1時間30分後には、現地に向かって第1陣が出発をしたそうです。

しかし、目標の救助現場までに向かうためには、半島特有の地形により限られた道路網の中、移動することを余儀なくされ、その道路自体も地震により被害を受けていたため、移動経路の安全を慎重に確認しながらの移動となりました。どうしても車両が通れないエリアには、非常に多くの資機材を担ぎながら徒歩による移動も行ったり、厳寒期という事もあり除雪も行いながらの移動となり、通常の移動時間の数倍の時間を要しながら救助現場に向かうことになりました。

被災された家屋の多くが、1階部分が崩れていたり、全壊してしまい屋根しか残っていない状況が確認され、家屋の耐震化の重要性が本当に感じさせられる状況でした。

そのような状況の中でも、現地の被災情報、要救助者情報を確認しながら、倒壊家屋からの救出活動を実施していきました。

今回の災害救助活動を通して、山田署長からは『自助』『共助』『公助』を如何にして連携をもって取り組むことが重要であるのか実感されたとお話を頂きました。

また、自助、共助の取り組みとして、大規模災害団員と連携した自主防災活動の推進が、大規模災害発生時の救助に向けて重要になるため、『大規模災害団員と連携した防災訓練』の実施について提案がありました。

公助である『消防署』や『警察』『自衛隊』などの救助に駆けつけた皆さんがより迅速に救助活動に取り組むためにも、大規模災害団員と連携して『どの場所』で『何名の要救助者』が発生していることを把握し、その情報をいち早く届けることが重要になるため、そのような情報収集訓練の必要性について、お話がありました。

今後、鷺山校区自主防災隊の防災訓練・安否確認訓練についても、ブラッシュアップをするにあたり非常に参考となる報告会となりました。

※こちらに掲載された消防車両、被災状況、救助活動状況写真は、岐阜北消防署より提供を頂きました。(無断転載禁止)

また、この報告会終了後には、岐阜市北消防団鷺山分団による鷺山校区内の防火パトロールが取り組まれ、その際、鷺山小学校の少年消防クラブの児童も一緒に、消防団のポンプ車に同乗し、巡視が行われました。