平成27年9月27日(日)に鷺山自治公民館にて、鷺山中洙エリアのまちづくりについて話しあう「鷺山中洙まち育て広場」が開催されました。
この取り組みは、昨年度から説明会等が実施されている「鷺山中洙エリアでの土地区画整理」について話しあう場として、土地区画整理事業に向けた世話人会の皆さんと、岐阜市役所が合同で開催をされました。
まだ、このエリアを土地区画整理事業として取り組むか決まってはいませんが、今後、該当エリアの地権者の皆さんが土地区画整理事業を実施するための判断をするためにも、どのような「まち」を創っていくことが望ましいのか、意見を伺う機会として取り組んでいきます。特に、今回の取り組みは「ワークショップ形式」と呼ばれ、鷺山では今まであまり取り組んだことがない意見聴取の方法をとっています。参加者が様々な情報を入手したり体験し、そこから自らの考えをまとめていく作業を繰り返して、全体の意見をとりまとめていくそうです。
そこで、今回の話し合いでは、今まで全国各地で数多くの住民参加によるまちづくりを支援されてきた「まちの縁側育み隊」の延藤安弘さんのお話を伺いながら、鷺山中洙のまちづくりについて、意見交換をしていきました。
延藤さんからは、スライドショー(幻燈会)にて名古屋市の長者町での間伐材を活用したまちづくり(道普請)の取り組みや、京都府宇治市でのまちづくりの取り組みについて紹介を頂きました。
住民自らが集い、関わり合い、アイディアを実践していくことで、まち全体が変化していく可能性について解説頂きました。
この様なまちづくりの事例を踏まえて、鷺山中洙のまちづくりの可能性、懸念される事項など、参加者が抱いている考え、意見について「葉っぱ」の形をした付箋を使って、このまちへの想いを記入してもらいました。
参加者のみなさんから頂いた意見を、似たもの同士まとめていき、「希望の木」「不安の木」としてまとめていきました。
子育てがしやすいまちにしたい!高齢者の居場所があるまちにしたい!水や緑が共存する生活空間を創造したい!といった意見もあれば、区画整理を行う際の費用負担や、自分たちの現在住んでいる家はどうなるのかといった意見も寄せられました。
そのような意見を踏まえて、鷺山中洙のまちづくりを区画整理を通してどのような待ちすることが幸せな生活空間を創造できるのか考えていくために、「鷺山中洙まち育て広場」での話し合いを以下の様にまとめました。
今後、3回のワークショップ(現地散策や意見交換)を踏まえて、どのようなまちを創るのがよいのかビジョンをまとめていくと共に、そのビジョンを踏まえ上で、区画整理事業を行うことがよいのかどうか地権者の皆さんに判断を仰ぐことになるそうです。
この判断は、昨日聞いて明日返事ができるほど簡単なものではないので、今から様々な話し合いをとおしてまとめていくことになるでしょう。地権者の合意が得られて区画整理を実施すると決まり組合の立ち上げまでには、早くて今から5年ぐらいの時間を要するのではないかと市役所の担当課長からもお話がありました。今まさに鷺山中洙の今後を考えていく話し合いが始まったばかりです。参加者からの意見にもあったように「焦らず迅速に!」このまちの将来を考えていくことができればと願うばかりです。