平成27年6月25日(木)に健康相談が開催されました。健康相談では、毎回保健師による健康についての相談、血圧測定、尿検査が行われます。日頃の皆さんの体の調子を見るには非常に良い機会になっています。
それと共に、毎回テーマ毎の健康セミナーも開催されます。
5月のテーマは、「大腸がんを予防しましょう」です。
かつては「まれな病気」だった大腸ガン。現在では、部位別死亡率を見ると、大腸がんは男性3位、女性1位と増加傾向にあるんです。50歳代から大腸がんが増え始め、60歳~70歳代の高齢者に発症しやすいと言われています。この背景には、高齢者人口の増加に加え、ストレス、睡眠・運動の不足、肥満といった現代人のライフスタイルや肉や脂肪分の多い欧米化した食生活も関係していると考えられています。
◯「大腸」はどんな働きをするところかご存じですか?
大腸は、全長約1.5m~2m程あります。主に水分の吸収を行い、便を作る大切は役割を担っています。便の中には食物の残渣、はがれ落ちた腸内の細胞、善玉・悪玉・日和見菌などと呼ばれる菌が含まれているんです。
◯大腸の異常を早期発見するために
大腸の異常を発見するためには、「検診」を受けるのが第一です。一般的な大腸検診として便潜血検査があります。この検査では、大腸の異常の自覚症状が出ない時期でも確認できるため、早期に以上を発見できます。この検査は、2日間連続して便の表面を検査用スティックでなぞり検体を採取するだけの簡単な検査です。毎年「肺がん・結核検診」の日に申し込みができます。自己負担200円になり、対象年齢は40才以上の方です。
平成27年度の鷺山の予定は、8月19日・8月27日。午前9時30分~11時30分受付になります。是非受診してください。
◯生活習慣で予防しよう
生活習慣に関わる大腸がんのリスク要因には、
①運動不足 ②野菜や果物の摂取不足、塩分のとりすぎ ③肥満、飲酒、喫煙 ④便秘 ⑤加工食品(ハム・ソーセージなど)のとりすぎ等があげられます。皆さんの生活習慣はいかがですか?
◯気をつけたい「こんな症状」
大腸の調子を把握する上で、自分の排便習慣を把握することが重要です。していつものペースで排便がないときは早めに受診しましょう。
また、便に血液(鮮血もしくは黒色の便)が混ざったり、下痢や便秘を繰り返す、便が細くなる、排便時委痛みを伴う等の「便の違和感」を感じるのも大腸の異常のサインです。自分の便の調子を確認しながら、健康管理に気をつけましょう!