平成28年10月15日(土)に鷺山公民館にて、さぎ山小校長先生の♨温泉ト~~クin公民館講座が開催されました。
今年度から、鷺山小学校の校長先生として着任された古田靖志先生は、実は「温泉」のエキスパート!全国各地の温泉を巡られて、科学的に様々なアプローチをされています。日本唯一の温泉の博物館『下呂発温泉博物館』のプロデュースも手がけられました。
ところで、皆さん、「温泉」の定義をご存じですか?実は、「温泉」は「温泉法」という法律によって定められています。それによると、
①25℃以上の湧水
②特定の成分が規定量以上に含まれている湧水
のいずれかに当てはまれば、温泉と称することが出来るそうです。
ちなみに、全国には、27,405の泉源があり、そのうち、岐阜県には507箇所あるそうです。(全国第14位 環境省2015年データより)
古田先生からは、全国各地を巡られた様々な温泉を紹介頂きながら、温泉の効用や豆知識を教えて頂きました。
特に、驚かされたのは、温泉の源泉の色についてです。本来、温泉は湧き出したばかりの状態は、どの温泉も無色透明!なんだそうです。
ご覧のように、温泉に色がついているのは、温泉に溶け込んだ化学成分が変化する「温泉の劣化」によって生じる変化だそうです。
温泉を飲むことによって溶け込んだ成分を摂取する際は、色のついた「劣化した温泉」では有効成分を体に摂り込むことが出来ません。
温泉を飲まれる際は、飲んでも良いと表示されている箇所から透明の源泉を飲むのが良いそうです。
なお、温泉を飲む習慣はヨーロッパではごく普通にあるそうで、この様な専用の器もあるそうです。
溶け込んでいる温泉の成分の濃さを象徴する物として、温泉を通すパイプの断面と温泉に浸した空き瓶の変化を紹介してもらいました。
温泉を通すパイプも長年使っていると、内側に温泉の成分が付着してしまうそうです。空き瓶も温泉につけておくと表面に温泉の成分が固着して来るそうです。
温泉地では、この様な空き瓶を温泉地のお土産として販売している素敵なリサイクルも行われているそうです!
講座の最後には、「鷺山温泉」の夢も紹介されました!
温泉は1500m程度掘ると出てくる可能性があるそうです。その費用約1億円!!
どなたか、挑戦してみませんか!鷺山にも素敵な露天風呂ができあがるかもしれませんよ!