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今増えている大腸癌の勉強を一緒にしましょう~ここまですすんだ大腸癌治療~ 健康講座開催

平成28年1月23日(土)に鷺山公民館にて、健康講座を開催されました。

講演が始まる前には、1階の和室を使って、岐阜市食生活改善推進協議会鷺山地区のメンバーの協力もあり、一日に必要な野菜350gがどれぐらいのボリュームであるのか、実際の野菜を使っての体験コーナーや、減塩味噌汁を体験するコーナーが設けられました。

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また、専用の機械を使った骨密度測定コーナーも設けら、参加者の骨密度の確認も行われました。

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健康寿命を保つためには、日々の食事や骨を元気に保つことに配慮することが、非常に重要になってきます!岐阜県の平均寿命は男性79.92歳、女性86.26歳 健康寿命は男性70.89歳、女性74.15歳です。平均寿命と健康寿命の差が大きくなればなるほど、健康を阻害した状態で過ごす時間が長くなります。できる限り健康寿命が長くなるように、日々の健康に配慮していきましょう。

講演会では、5名の方のお話を伺いました。

まずはじめに、岐阜市北部ふれあい保健センターの犬飼保健師から「がん予防の健康習慣」について、伺いました。

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まず、がんに対して出来る最も重要なこととして、早期発見、早期治療を目指した「定期的な検診」があげられます。がん検診を受診することで早期に発見できれば治療も出来るがんが多くなっています。是非、定期的な検診を受診しましょう。

また、男性、女性でそれぞれ注意すべきがんに変化が出てきています。男性では「肺がん、大腸がん」の比率が上昇しています。女性では「大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん」の比率が上昇しています。肺がんは喫煙との関係が明らかで、大腸がんは食生活の欧米化の関連が疑われています。そのため、がんを予防するためにも、「禁煙」「節度のある飲酒」「運動」「適正体重の維持」「バランスのとれた食生活」を心がけることが重要です。

岐阜市地域包括支援センター北部の露武尊さんからは、「いつまでも元気でいるために」というテーマでその秘訣をお話頂きました。

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心も体も健康に保って元気に過ごすためには、

・毎日誰かと話していますか?会っていますか?

・毎日笑っていますか?

趣味や楽しみがありますか?

外出していますか?

睡眠はとれていますか?

・困ったときに誰かに相談していますか?誰かの相談にのっていますか?と問いかけがありました。

この様な点に気をつけて、回りの人との交流を楽しみながら過ごすことが非常に重要なことなのです!

食生活改善推進協議会の桑原さんからは、「健康寿命をのばすには減塩と野菜350g」と題してお話を頂きました。特に、減塩レシピでは、野菜くずをつかってもできる「ベジブロス」の素晴らしさを教えて頂きました。

筋トレサポーターの河合さん、鷲見さんと一緒に、座りながらでも実践できる体操にも取り組みました。

体を動かし鍛えることは、ロコモ対策としても非常に重要です。

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最後に、メインの講演である岐阜大学医学部腫瘍外科 医学博士 髙橋 孝夫 先生による「今増えている大腸癌の勉強を一緒にしましょう~ここまですすんだ大腸癌治療~」のお話を伺いました。

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現在は、国民の半数が「がん」にかかり、3人に1人ががんで死亡する時代を迎えています。

そのような中、2020年には、大腸がんは胃がんを抜いて罹患率が1位になると予想されています。

どういった人が大腸がんが多いのか、少ないのかという点でも、色々お話を頂きました。

野菜や果物をたくさん食べる人、運動量が多い人は大腸がんが少ないそうです。運動量が多い人は約40%大腸がんが少ないという報告もあるそうです。

一方、肥満の人、たばこを吸う人、お酒をたくさん飲む人には、大腸がんが多いそうです。たばこを吸う人は1.4倍、1日2合以上呑む人では2.1倍にもなるそうです。

また、大腸がんは40~50歳から増加するそうです。早く見つければ治りやすい病気であるため、検診による早期発見が何より重要です。

治療法について、どんどん進歩していることが紹介されました。外科的治療でも、腹腔鏡を使った治療方法がどんどん進んでいるそうです。抗がん剤を組み合わせた治療をはじめチームで治療を行いながらよりよい治療を目指していくことの重要性も紹介頂きました。

何よりも、自分の体、家族を大切にするためにも、定期検診の受診、早期発見・早期治療が出来るように、自分たちで出来ることから取り組んで行きましょう!