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家庭の食事、給食から 見えてくる生活習慣 ミニ集会を開催!

平成30年6月22日(金)に、鷺山公民館にて鷺山青少年育成市民会議主催『ミニ集会』が開催されました。

講師には、弁当の日応援団IN瑞穂 代表で、岐阜県社会教育委員を務められている麓 英里さんをお招きし、家庭の食事、給食から見えてくる生活習慣~「弁当の日」から見えてくる子どもたちの笑顔の向こう側~と題し、講演を頂きました。

まずはじめに、はなちゃんのみそ汁のお話に触れる中で、千恵さんが余命を意識する中で愛する愛娘「はな」に遺してやれるみそ汁づくりをはじめとした食、躾が、はなちゃんにとってどのようなものであったのか、現在高校生となったはなちゃんの姿を紹介して頂きながら、子ども達の可能性、それを見守る大人達の姿の重要性についてお話し頂きました。

また、現在の大学生の食生活調査の結果を披露頂いたのち、若者の食生活の乱れが、将来どのようなことになるのか、来場者と共に想像していました。

食の乱れは心の成長を物語るということで、学校給食の残滓についても触れて頂きました。栄養バランスがとれた学校給食で大量の残滓が発生するということは、一体どういうことなのか?クラスの様子を想像しながら、子ども達の心のどこかに乱れが生じているのではないかと見つめ直す必要性を離して頂きました。

麓さんがPTAの役員として活動されていた穂積中学校で行っている『弁当の日』の活動についても紹介頂きました。

弁当の日とは、2001年、香川県の小学校で竹下和男校長(当時)が始めた、子どもが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという食育の取り組みです。 何を作るかを決めることも、買い出しも、調理も、弁当箱に詰めるのも、片付けも、子どもがします。親も先生も、その出来具合を批評も評価もしないという約束です。この取り組みを通じ、子どもたちは感謝の心を知り、自己肯定感が育まれています。失敗の中から多くを学び、生きる力を身に付けています。

穂積中学校の生徒も、この活動を通して、生徒達がどんなお弁当を作っているのか紹介頂きながら、生徒達がどのように成長していったのか、紹介頂きました。また、生徒会が弁当の日の活動を応援するために弁当戦隊ベントージャーというキャラクターを考案して、活動を盛り上げていることも紹介頂きました。

親が子どもに伝えた食や躾、大学生の食生活が表すこと、学校給食の残滓から見えてくる子ども達の心、弁当の日の活動に取り組む生徒の笑顔、その全てのお話から「多くの命をいただく」ことで私たちが生きていることの現実と食の向こう側に広がる世界が意識されていったひとときでした。食べることは生きること、生きることは食べること。今一度、この機会に私たちの食生活がどうなのか振り返ってみませんか。