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自治会長及び協力団体研修視察 糸魚川市駅北大火、黒部ダムを視察してきました

2017.07.06(木)

平成29年6月24日(土)~25日(日)にかけて、自治会長及び各種団体関係者30名で、研修視察を行いました。今回の視察先は、一日目は、平成28年12月22日(木)に発生した新潟県糸魚川市駅北大火現場、2日目は、世紀の難工事を経て完成し、今なお活動中の黒部ダムを伺いました。

大火現場視察の時は、週末にもかかわらず、糸魚川市役所及び消防本部の皆さんが当時の状況を説明してくださいました。

この大火は、平成28年12月22日(木)10時20分頃、火元となるラーメン店から出火しました。年末の慌ただしい時期の火事の発生です。出火の原因は、大型コンロの消し忘れです。

消失棟数:147棟(全焼:120棟、半焼:5棟、部分焼:22棟)、焼失面積約4万平米、負傷者17人(一般人:2人、消防団員:15人)、被災者:145世帯、260人、56事業所に達する大火となりました。

なお、これだけの大火にも関わらず、火災による死者はありませんでした。

以下の写真が、被災エリアを空撮したものです、写真中央部が大火の起きた場所です。

これだけ、広い面積に延焼した要因としては、

①火災当日の最大瞬間風速が、20m前後の強風が吹き続けた。

年数を経過した木造住宅の密集地で延焼しやすい町の構造となっていた。

ことが上げられます。

当初は、ラーメン店の火災として消火活動を実施されていましたが、この火災を一変させたのが、『強風による飛び火』でした。

当時の強風は予想以上の飛び火を発生させ、当時第一出火場所付近で消火活動をしていた場所から道を挟んで非常に遠くの場所で、飛び火が確認・通報がされました。この飛び火は、第一出火場所の出火を確認してから約1時間経過した時に発生しまいた。

消火活動を行っている車両は、一旦消防水利にホースを繋げ、放水を始めると、そう簡単に移動することができないため、糸魚川市は上越地域消防事務組合消防本部や新川地域消防組合消防本部への応援要請を行い、消火にあたったそうです。

それでも、強風に煽られ、どんどん延焼していく状況が続き、国土交通省北陸地方整備局の排水ポンプ車による水利確保要請、糸魚川地区生コン組合のミキサー車による水の搬送要請を行う必要が出てきました。排水ポンプ車は、日本海に面する糸魚川の港から、海水を汲み上げて、消防用水利として活用するまでに至りました。最終的には、新潟県広域消防や長野県大町市にある北アルプス広域連合消防本部への応援要請、自衛隊への災害派遣要請によって、平成29年12月22日(木)21時05分に鎮圧が確認されました。

消火活動にあてっては、出動した消防車両等:235台、活動人員:1,887人が活動されました。このほかにも、国土交通省、自衛隊、警察、防災ヘリ、建設業等民間事業者の車両、人員まで入れると更にその数は多くなります。これだけの関係者が活動して頂けたのも、日頃の顔の見える横の連絡体制の構築が役に立ったのは間違いないと担当者の方から説明を頂きました。

その後、糸魚川市建設業協会へ重機の派遣要請を行い、現地の処理を進めていかれました。本当に大変な大火であったのですが、火災による死者がでなかったことだけが本当に幸いでした。

糸魚川市の担当者からは、地域住民の繋がりが機能して、自助・共助の取り組みで皆無事に避難することが出来たのではないかと話されました。担当者から説明を頂いた後、現在の状況を視察に伺いました。

現在は、土地の境界確認を行うために、建物の基礎を残した状態で整理を行い、境界確認が終了後、更地にした上で、復興に向けた具体的なまちづくりに着手するそうです。

被災されている方への意向調査によると、約6割強の住民が、もとの場所への生活再建を希望されているそうです。火災を期にこの地を去られる約3割の住民の土地を糸魚川市が買い上げて、密集地にならないようにするための道路拡幅のため土地や、避難場所等に活用できる公園の設置に向けた土地にあてる計画だそうです。

現地を訪れた面々は、この様な大火が実際に鷺山で起こったときには、どうなるのか?最小限の被害に押さえるために、住民は何が出来るのか?非常に多くの事を考えさせられる視察となりました。

この様な大火は絶対に起こしてはいけません。しかし、火災が起きてしまったときに、どのような対応が必要なのか、常日頃から意識していく必要があるでしょう。

2日目は、昭和31年に着工し7年間をかけて建設した国を挙げてのスーパープロジェクト『黒部ダム』を視察してきました。

石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」の題材となったことでも皆さんの記憶にあるのではないでしょうか。

黒部ダムに向かうには、日本で唯一運航されているトロリーバスに乗って向かいます。

当日は生憎の小雨模様で、傘をさしながらの視察となりました。見る物全てのスケールが桁違いで、現在も現役で活動をしている黒部ダムにつぎ込まれた日本の土木技術の凄さに感嘆させられました。

なお、黒部ダムお馴染みの風景であるダムからの観光放水は、我々が視察をした翌日の6月26日(月)から開始されるということで、残念ながらその雄大な風景はお預けとなりました。

2日間の短い時間でしたが、本当に多くの事を学び、教訓とすることが出来た視察であったと共に、参加者がお互いに胸襟を開いて交流を深めることが出来るひとときでした。