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健康講座 第一弾!”寝たきり”にならないために~入院は介護生活への第1歩~

平成28年9月11日(日)に鷺山公民館にて、健康講座が開催されました。今年は健康講座は2回開催される予定で、この日はその第一弾!となります。

この日の健康講座では、講話の前に岐阜市北部ふれあい保健センター、岐阜市地域包括支援センター北部の協力を頂き、骨密度測定と血圧測定が行われました。

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骨密度測定では、右足のくるぶし付近を機械に当てて、検査をします。年齢別に理想的な骨密度を保っているのか判定が出ます。

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10時30分からは、やまうちクリニックの山内克亮院長をお招きし、”寝たきり”にはならないために~入院は介護生活への第1歩~と題して講話をいただきました。

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講話では、入院することがきっかけに寝たきりになることが多いことから、如何にして入院することを避けることができるのか、お話いただきました。

65歳以上の方が入院するきっかけとしては、①骨折、②発熱、③脳卒中、④がん、心臓病の4つが占める割合が多いそうです。

その中でも、①~③は日頃の生活の中で注意していけば、入院を避けることができる場合があり、そのポイントを教えてもらいました。

骨折では、転倒による大腿骨頸部骨折が多いそうです。転倒する5割が日頃住み慣れた自宅の室内です!

また、時間帯としては夜10時~早朝に掛けての暗い時間帯。厚着をする冬場は増える傾向にあるそうです。

転倒するリスクを低くするためにも、

1.つまずきやすい「つっかけ」を履くことはできるだけ避ける。

2.階段の移動(特に下り)は手すりを使う。

3.室内を明るく保つ。

4.両手をふさがず受け身がとれるようにする。

5.一日20分以上の散歩を心がけ、転倒しづらい足腰を作る。

ことが大切です。

脳卒中では、①脳出血、②脳梗塞、③くも膜下出血があるが、脳出血と脳梗塞についてお話をいただきました。

両方とも重篤な後遺症を残す恐れがある病気ですが、その危険因子は高血圧症、糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病が大きく関わっています。

生活習慣病を引き起こす喫煙や大量の飲酒も大きな要因となります。

血圧のコントロールの目標としては、上が135、下が85mmHg以下にすることをよいそうです。

発熱では、65歳以上の方が入院する場合、①肺炎、②尿路感染症の割合が多いそうです。肺炎の場合、誤嚥が原因となる場合が多く、場合によっては誤嚥の症状がかくれ脳梗塞の症状の場合があるので、注意が必要だそうです。

尿路感染症での発熱は、膀胱炎と腎盂腎炎の2つがあるそうですが、腎盂腎炎の場合は、急な高熱(40度近く)を伴い、敗血症やショック状態に陥ることもあり、命に関わるので十分用心する必要があるそうです。

この尿路感染症の原因の一つとして、水分の摂取不足があります。水分を十分摂取してたくさんのおしっこを出すことで腎臓や膀胱についたばい菌を洗い流すことが重要だそうです。

目安いとして一日に2リットル以上の水分を摂取することが目標となるようです。

日頃からトイレを我慢せず、夜のトイレが近いからといって水分摂取を控えることは避けましょう。

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講話終了後には、来場者からの質問がたくさん出て、それぞれの説明に、山内先生が丁寧にお答え頂きました。

健康講座第二弾は、平成28年9月24日(土)に鷺山公民館にて開催されます。今度のテーマは上手な年の重ね方~あなたは大丈夫?!~です。

詳細は、こちらをご覧ください。