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鷺山自主防災隊 HUG訓練実施

平成26年10月4日(土)午前に、鷺山小学校体育館にて鷺山自主防災隊並びに各種団体関係者が一堂に会して、避難所運営ゲーム 通称:HUG訓練を実施しました。

HUG訓練は

H:hinanzyo(避難所)

U:unei(運営)

G:game(ゲーム)

から命名された避難所運営の図上訓練です。HUGは英語で「抱き締める」という意味から、避難者を暖かく包み込むという意味合いも込めているそうです。

図上訓練では、避難所となる体育館、学校の校舎の教室、グラウンドなど、様々なスペースにどのように避難者のスペースを確保し、運営していくか検討をしていきました。

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まず、一番始めに確保をしていく必要があるのが、避難者の移動経路を確保するための通路です。その他にも、避難所としての機能を確保するために、居住空間の確保、部屋割り、避難所運営本部の設置、取材、問い合わせの対応、食料、避難物資の受け入れ・配給段取り、炊き出し、ゴミ、風呂、トイレ、ペットの受け入れ、ボランティアの受け入れなど、本当にたくさんのことを立ち上げ、運営をしていく必要があります。

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また、たくさんの避難者が避難所に押し寄せることを想定しなければ運営ができないのが避難所です。

避難者が抱える家庭の事情、身体的条件にも配慮が必要になります。自宅が全壊、半壊した人。高齢者には、糖尿病の治療や透析が必要な方、四肢、目、耳が不自由な方もお見えになります。乳幼児と一緒に避難してくるお母さん達、時には子ども一人で避難してくる場合も想定されます。また、近年では外国人の家族が避難所に訪れることも十分想定されます。

そのような様々な条件を考慮しながら、次々に避難所の運営体制を検討していくことが必要になります。

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HUG訓練では、そのような避難者の抱える条件を記載した「避難者カード」と避難所に起こる様々なトラブルを記載した「イベントカード」を使って、避難所の運営シミュレーションを行ってきました。

今回のHUG訓練では、10月4日(土)午前8時にマグニチュード8.0の巨大地震が、震源 和歌山県南東10km地点 震源の深さは15kmで発生したことを想定して、検討が開始されました。

いざ、避難者の過ごされるスペースを検討していくと、避難者のプライバシーやトイレの運営、避難物資の受け入れ体制の構築など、本当に苦労することが避難所開設当初発生することを実感することができました。

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参加者の皆さんの感想からは、避難所運営を前提に事前に自主防災組織と学校とで協定を結んでおき、スムーズな避難所開設を行える準備をしておくことの必要性や、避難所が受け入れ人数いっぱいになった際に、どのような基準で避難者を受け入れていくべきなのかはっきりしておくことの必要性についても言及されました。今後のいざという時に開設する避難所運営にあたって、本当によい訓練となりました。

なお、今回実施したHUG訓練は、静岡県で考案され実施されている避難所運営図上訓練です。詳細は、こちらにも掲載されています。ご確認ください。